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4：10
今日は、父の祥月命日。
父は私が19歳の時、肝硬変を患って50歳で亡くなった。
生涯一消防隊員で、不規則な生活の上に無茶な酒の呑み方をしていた。
若い頃に上司に仕えていざ昇進と言うときに「金はあるか」と言われ、以後昇進試験は一切受けないと決めたというエピソードを聞いたことがある。
多分、それから生活が乱れたのだろう。
酔っ払ったときの父は難儀なオヤジだったが、私の躾はきちんとしてくれたと思っている。
嫌々ながら色々なことをやらされた事は、成長した私にとってとても役に立っていると思える。
何度も入退院を繰り返していて、私が大学受験浪人１年目の２月末、母から父の状態が悪いと病院に呼び出された。
いつものことで、「試験前で勉強したいのに面倒だなぁ」と思いながら病院へ行ったのを覚えている。
それから１週間ほど、病院でつきっきりの看病をしたが、無言の帰宅となった。
看病の１週間ほど、病床の父と私の髭の生え方が同じで、「そっくりだなぁ」と思ったことも記憶にある。
その年の受験は失敗し、浪人２年目に入った。
母は、女手ひとつで私の面倒を見てくれた。
幸い次の年の受験で希望の国立大学に合格し、４年間授業料免除、奨学金は多いときで４件受けて、母にあまり負担をかけることなく卒業できたことは良かった。
今日は、墓参りに行ってくる。
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