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1：20
血液検査の結果、ヘモグロビンA1cの値は7.3と大して下がっていなかった。
採血当日の血糖値も169と高かった。
期待していたので、だいぶ気持ちが凹んだ。
この分だと、食事制限を頑張っても、当分の間は目の手術はできないだろう。
目の手術だけでなく、食べる愉しみを我慢することのつまらなさが募った。
朝のマーガリンをたっぷり付けたトースト、昼のざるそば・ざるうどん、夜の白米、どれもしっかり食べたい。
糖分は、脳にいい。
何より炭水化物大好き人間にとっては、食べる愉しさの元だ。
スイーツなど、甘い物もたまにはしっかり食べたい。
うつを患っているので、数少ない愉しみのひとつだ。
けど、糖尿病ではそれができない。
運動すればいいのは分かっているが、それができない。
運動と言っても、軽登山ぐらいしか思い浮かばない。
いかにもしんどそうに「行ってきます」と言って、「しんどかったら行かなくていいのに」と家族に笑われながら、一歩一歩がしんどい登山をまた頑張るしかないのか？
一番何がしたい？
優先順位は、何が先にくる？
食べることを愉しみたい。
うつから抜け出したい・しんどさから解放されたい。
目の手術を受けて、快適な視界を確保したい。
何ができる？
もう、うつから抜け出すこと・しんどさから解放されることは望めないのではないか・・・
目の手術を受けなくても、何とかやっていけるんじゃぁないか・・・
思う存分に食べればいいんじゃないか・・・
けど、糖尿病が進行すれば、嫌でも食事制限をしなければいけないことになる・・・
しんどくても、面倒くさくても、嫌々でも・・・運動するのがいい・・・
こんな事は、これまで何度も考えてきた。
運動を頑張って続けることができなかった。
面倒くさいなぁ・・・
邪魔くさいなぁ・・・
どうでもいいなぁ・・・
やっぱり・・・しっかり食べたいなぁ・・・
その為には、頑張って運動しなければいけない。
頑張って・・・頑張って・・・頑張って・・・
しんどい・・・
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