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0：50
小学校の同級生が、亡くなった。
私に友達の素晴らしさを教えてくれた友達。
子どもの頃は、そのカッコいい友人を追いかけていた。
親の都合で、一時期行方が分からなくなり、私がうつを患ってしばらくした頃、再開できた。
それからの付き合いだが、ひとり暮らしで、その内アル依となり、入退院を繰り返すことが続いた。
数年前癌が見つかり、その後酒は断っていたが、昨夜容態が急変して、逝ってしまった。
頻繁にメールがあって、治療は順調に進んでいるように言っていたが、医者からの余命宣告を私には隠していたようだ。
昨夜も20時前にメールがあり、治療が軽減しているように書いてあった。
夕食後、21時前に返信した直後に、彼の妹から電話があり、病院から危篤だと連絡があったと言うことだった。
もうベッドに入ろうと思っていて、自分が大丈夫かどうか不安になり、妹には「行けたら行く」と返事したが、すぐに病院へ出掛けた。
30分ほどで病院に着いたが、すでに心肺停止状態。
病院から妹に連絡があった時点で、心肺停止していたようだ。
眠っているような顔で、手を握るとまだ暖かい。
名前を呼びかけたが、返事はない。
安らかな顔だったことが救いだ。
しばらくして、お母さんと妹が来た。
妹がこれから何をすればいいのか分からないと言ったので、少し関係先に連絡などして、段取りを付けた。
遺体は病院の安置室。
医者の話では、苦しんだり痛がったりすることなく、逝ったようだ。
少し事情があるので、通夜･葬式などの段取りは、朝にならないと見通せない。
安置室には少なくとも１名がついておかなければいいけなということだったが、私にはできない。
妹が残り、お母さんを最寄りの駅まで送って、私も帰ってきた。
こんな時にしっかり役に立てない自分が情けなかった。
朝になったら妹が関係先に連絡して、私に知らせてくれるということにした。
ホントに申し訳ないが、家族に任せるしかない。
この程度のことがサッサと取り仕切れないほど、私はダメになってしまっている。
ただただ、情けない・・・
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