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2：10

二上登山、痛さでしんどさが紛れるほどだった。

体のあちこちの痛みは徐々にマシになっていたが、登り始めると右の腰からおしり、脚の付け根、脚全体の痛みが増してきた。

次第に右足を少し引きずるような歩き方になり、いつも以上にゆっくりしか歩けなくて、久し振りに途中で腰を下ろして少し休んだ。

少し休んだら痛みはだいぶマシになったが、歩き出すとやっぱり徐々に痛みが増してくる。

この頃は30分あまりで登れていたのが、40分以上かかった。

山頂でベンチに座っていると痛みはマシになってくる。

「大丈夫かなぁ」と思いながら下り始めたが、今度は右膝の痛みが強くなっていて、登りより酷かった。

何度も途中で立ち止まり、膝に手を当てて前屈して腰を伸ばしたりしゃがんだりして、普段の登り以上の時間がかかってやっと駐車場に辿り着いた。

すぐに車には乗らず、ベンチで少し休んでから車に乗り込んだ。

半引きこもりで運動などしない過ごし方が続いていたのに、突然マット運動や跳び箱運動をするという暴挙に出た無謀さを思い知った。

ソファーで横になることが多いので腰への負担が大きいことは分かっていたが、痛みを感じるほどでもなかったので、楽観していた。

登山をするよりも、ストレッチで身体の筋肉を伸ばす方がいいのは分かっているが、それをしようという気にはなかなかなれない。

しばらく登山は止めて様子を見る方がいいような気はするが、多分今日も登山に出掛けると思う。

部屋でストレッチをする方が、面倒くさく思ってしまう。

単純に歩いているだけで、山頂という一区切りが勝ってにやってくるのが気分的に楽に思ってしまう。

歯を食いしばって痛みに耐え、足を引きずりながら山登りをするなど、バカげているような気もするが・・・

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